岡山県美作(みまさか)市の南西部で19日夜に発生した突風で、同市災害対策本部は20日、住宅2棟が全壊し、71棟が屋根瓦が飛んだり窓ガラスが 割れたりする一部損壊の被害を受けた、と発表した。倉庫も11棟が全半壊した。また、道路2カ所でアスファルトがはがれ、車11台が吹き飛ばされるなど破 損。被災地域は幅500メートル、延長約2キロの帯状だったという。
岡山地方気象台は20日朝から職員4人を現地調査に派遣。同気象台の大橋和司・防災業務課長は、突風の原因を「竜巻かダウンバーストの可能性が高い」とした。稲の倒れ方や窓ガラスの飛び方が多方向にわたっていることが確認されており、住民への聞き取りなどを進めている。
現地では、20日朝から住民総出で被災家屋の修繕や、屋根瓦が飛散した道路の片づけなどの復旧作業が始まった。
現場近くの墓地では、重さ100キロほどの銘板が倒れ、大人4人でも持ち上がらなかった。片づけようとした男性は「こんな重いものを倒すなんて、どれほど強い風が吹いたのか」と驚いていた。
2階建ての新聞販売所が全壊した新聞販売所長、福田博一さん(74)は19日午後7時過ぎ、母屋で夕食中に稲妻が光り、家に「ゴンゴン」と物がぶ つかる音を聞いた。音が収まって外に出ると、販売所は窓がなくなり、屋根もほとんど飛ばされていたという。販売所の2階には息子家族4人が住んでいたが、 当時は外出中だった。「誰もいなくてよかった。恐ろしくて、もう住む気がしない」と福田さんは話していた。